こんにちは、ハシヒロコです。
クラウドソーシングという仕事について、聞いたことがあるのではないでしょうか。
「主婦が自宅でできる副業」「家事のすきま時間で稼げる」などと、お昼の情報番組で紹介されたり、コマーシャルで宣伝されたりもしています。
仕事の内容も多種多様、初心者でもできる仕事がたくさんあると聞かされれば、期待してしまいますよね。
…ですが。
残念ながら、全くの初心者がクラウドソーシングを副業にしても、稼げるのは缶コーヒー代くらいです(スタバは諦めてください…)。
でも、実際に初心者からクラウドソーシングを始めて稼いでいる人たちだって、たくさんいるのですから、稼げるようになる道はあるのではないでしょうか。
今回は、クラウドソーシングの副業で稼ぐために、初心者が直面する壁について書いていきます。
目次
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、「人混み」や「多数の人々」という意味の[crowd]と、「調達」という意味の[sourcing]からできた造語で、インターネットを介して不特定多数の人に仕事を委託したり、仕事の依頼を募集することができるサービスのことです。
インターネットを利用するので、クラウドコンピューティングのクラウド[cloud]と同じだと思っていた人、いませんか。
(お仲間ですね。^^;)
仕事内容は
クラウドソーシングで募集されている仕事は数多くあり、その内容も様々な分野に渡っています。
クラウドワークス公式サイトより
プログラミングやデザイン、翻訳、イラスト作成、コンサルタントなどのように専門性の高いものから、データ入力や記帳代行などのデスクワーク系、アンケートやレビュー投稿などの気軽にできる作業や、覆面調査などの足を使う仕事など、いろいろなものがありますが、ざっくり2つに分けてみると、以下のようになります。
- 何かしらの特技やスキルのある人を対象としたもの
- 未経験や初心者も対象に含まれているもの
初心者でも副業にできるか
結論から言えば、初心者や未経験者でも可の募集はたくさんありますので、全くの初心者でも仕事をすることは可能です。
クラウドワークス公式サイトより
初心者でも募集のある仕事に多いのは、データ収集やテキスト入力などの単純作業や、アンケート、レビュー投稿などの比較的短い文章の作成、オークションやショッピングサイトへの商品の登録代行、文字おこし、ブログ記事作成などがあり、募集件数もたくさんあります。
初心者が直面する壁とは
確かに仕事の募集はたいへん多いのです。
ところが、いざ全くの初心者がゼロから始めてみると、ごく限られた仕事しか選べない、ということが分かると思います。
その限られた仕事を探すために時間を割いたというのに、見つけた仕事で稼げる報酬はスズメの涙ほど。
さらにそのスズメの涙からは手数料(20パーセント)が取られます。
その上稼いだ報酬を出金するときには、結構な振込手数料を引かれます(税抜き100~500円)。
しかも、報酬額の合計が1,000円未満なら出金することすらできません(ランサーズの場合)。
そして未出金のまま180日が経てば、報酬は没収されてしまうのです。
つまり、初心者が直面する壁とは、この2つ。
- あまりにも低い報酬額
- 報酬を出金するまでのハードルの高さ
この壁に直面し、稼げるようになる前に諦めた人も多いようです。
クラウドソーシングの副業で初心者が稼げる金額は
では、実際にクラウドソーシングの副業で初心者はいくら稼げるものなのでしょう。
繰り返しますが、どんな仕事内容であっても、クラウドソーシングサイトで初心者や未経験者が受注できる仕事に共通するのは、報酬が非常に低いということです。
例えば「指定された単語を検索して、検索結果を報告する」というような仕事がありますが、多くの場合1件あたりの報酬は5円程度です。
作業自体はごく簡単なものですが、仮にこの手の作業を1件こなすのに1分かかるとすると、100件やって500円、時給にして300円です。
私が実際にやってみたものは、1件あたり15個程度の単語を検索する仕事で、報酬は5円でした。
更にこの5円からシステム手数料が引かれます。
作業完了までに5分かかってしまいましたので、時給にすると60円ということですね。
慣れれば3分程度で終わるそうですが、それでも時給に換算すると100円です。
しかも、実際にはこの手の作業が毎日コンスタントに何十件もあるわけではないので、1日に数十円稼げれば上々なのではないかと思います。
また、レビュー記事や、与えられたテーマを基に文章を作成するなどの、ライティング作業では1文字あたりの単価が0.1~0.3円程度での募集が多いです。
仮に某大手クラウドソーシングサイトで、文字単価0.2円で受注して3,000文字の文章を書くとしたら、報酬は600円、システム手数料を引かれた後の手取りは420円になります。
文章を書きなれた人なら、3,000文字の文章でも大して時間はかからないでしょう。
しかし、初心者がいきなり3,000文字のまとまった文章を書くというのは、イメージするよりはるかにキツい作業であり、まず完了させられないでしょう。
試しに、自分で何かテーマを決めて1,000文字の文章を書いてみると、よく分かると思います。
指定されるテーマ次第では、納品までに数日かかってしまうこともあります。
そうなると、日給数十円、ということになるのです。
何日もかかって苦労して仕上げた報酬が、子供のお駄賃以下なんです。
他にも、音声データの内容を文字化する「文字おこし」などもありますが、初心者であることを織り込んだ上でも、作業内容に見合う報酬額とは言えません。
このように、まったくの初心者にとっては、クラウドソーシングで副業をしてみたところで、まともに稼げる仕事がないため、出金条件を達成できるとは思えなくなってしまうのです。
こうして壁に阻まれて諦める人がまたひとり…。
稼ぎたいなら、壁の向こうへ行くことを最優先に考えましょう。
クラウドソーシングの副業で初心者が稼げないのは、戦略がないから
クラウドソーシングで初心者ができる仕事は、確かにどれも超がつく低報酬です。
だからといって、そこで適当に選んでいると、いつまでたっても稼げるようにはなりません。
副業として、クラウドソーシングできちんと収入を得たいなら、先を見据えて壁を越える戦略を立てましょう。
仕事を選ぶポイントは3つあります。
- スキルになるもの
仕事をしたことが経験となり、続けることで腕を磨けるものなら、スタート時は超低報酬でもやってみる価値アリです。
- 継続した依頼が見込めるもの
単発の仕事ばかりだと、毎回条件に合う仕事を探すところから始めることになるため、とても効率が悪いのです。しかも条件に合う仕事がタイミングよく見つかるとは限りません。
- 経験や熟練度が優遇されるもの
同じ作業量でも、熟練度に比例して報酬額が上がるものが良いです。このような仕事では、そもそも初心者を募集対象としていないことが多いので、最終的にここに繋がるように条件1、2を探します。
この3つの条件に当てはまるもので、初心者にも多く募集のあるものは、やはりライティングや文字おこしなどです。
クラウドソーシングの副業で稼ぎたい初心者は、まずは経験を手に入れよう
初心者がクラウドソーシングの副業で稼ぎたいなら、経験と信用を手に入れなくては次につながりません。
始めのうちは報酬を見てはだめです(そこには絶望しかありません(-“-)…)。
なるべく多くの仕事をきちんと仕上げて納品し、良い評価を増やすことに集中しましょう。
良い評価が多いほど発注者に信頼され、安定して仕事を依頼してもらえるようにもなります。
何度か続けて納品できたら、報酬を上げてもらうように交渉してみるのもよいでしょう。
実績もできましたから、経験者としてより条件の良い仕事に応募して、ステップアップすることもできます。
ライティングの仕事を例にしてみますね。
クラウドソーシングサイトの中では、初心者は文字単価0.2円くらいからスタートすることが多いと思います。
1件あたり2,000~3,000文字の仕事を数件こなせば、文字単価1~2円の仕事を受注できるようにもなります。
文字単価1円×3,000文字×週3回=9,000円とすると、ひと月でだいたい40,000円くらい稼げることになりますね。
この辺りまでくれば、副業といえるレベルの収入になるのではないでしょうか。
反対に、稼ぎ続けたいなら避けたほうがいいのは、単語検索やアンケートなどの、誰でもできるようなカンタン系の作業です。
このような作業で収入を増やそうとするなら、ひたすら作業数を増やすしかありません。
熟練すれば、1件あたりの作業時間が少なくなりますから、その分作業時間を増やせば、ある程度までなら収入は上がるでしょう。
ですが、この手の仕事の報酬は、結局は作業の「総量」だけを対象にしています。
100件納品するのに1時間かかっても、10時間かかっても、支払われる報酬は同じです。
作業時間を増やすと言っても、時間には限界があります。
いずれは頭打ちになりますね。
同じ努力をするなら、報われる方へ向けたいものです。
まとめ
初心者がクラウドソーシングの副業で直面する壁と、壁を越えて稼ぐためにできることを書いてみました。
クラウドソーシングサイトでは、初心者は「お金」の代わりに「経験と実績」を稼ぐことを一番に考えましょう。
その2つが次のステップでお金に代わってくれます。
それからより報酬の高い仕事へと、どんどんチャレンジしていきましょう。
たとえカンタン作業でも、クラウドソーシングサイトで仕事をする感覚をつかむ練習になりますよ。
まずはやってみましょう。
これもリスクなし、初期費用なしで始められます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
ハシヒロコでした。